アーティスト紹介

Birgit Wudtke ビルギット ヴドゥケ(ドイツ)

【プロフィール】
 1973年ハンブルク、ドイツに生まれる。
私は、美術としての写真制作や写真論研究に打ち込んでいます。かつて経験したレジデンスプログラムにおいては、アナログの風景写真と肖像写真をコンピュータによって融合させるという独自の写真言語を開発しました。このアプローチは、フェイス・トゥ・フェイスの体験としての物理的な風景と、「0」と「1」という情報言語に変換されたデジタル画像の間に生じる空気の齟齬を視覚化しようとするものです。
 ロラン・バルトなどの哲学者たちは、次のように指摘しています。写真の画像とは、かつて何某かが「生きていた」こと「存在していた」ことの再提示もしくは痕跡のようなものであると。
 今、私たちはRAWファイル(デジタル一眼レフカメラなど上位機種で使用可能な画像記録形式。撮影時の情報が生のまま記録されているため、コンピュータでの高度な加工が可能となる。)に手を加えるためにコンピュータを使っていますが、その写真の構造は「生きていなかった」こと「存在していなかった」ことで穴だらけとも言えるのです。
 本質的な問題のひとつは、「エレクトロ・ブリコラージュの時代」(W.J.ミッチェル)が漸進的なマインドコントロールの結果として人体崩壊の時代を顕示したということでありましょうか?
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【経歴】 

  • 2014年 SIMアーティストレジデンシー/レイキャヴィーク/アイスランド
  • 2013年 ハンブルク造形芸術大学出版"Untouched Touched Retouched" 編著:ビルギット・ヴドゥケ
  • 2012年 ProExzellenzia, 博士研究助成
  • 2011年 ハンブルク造形芸術大学において博士研究員として在籍中
  • 2011年 香港美術大学にて講演
  • 2007年 香港美術学校にて講演
  • 2006年 アーティストインレジデンス /Art and Culture Outreach Unitフー?タク?ラウ/香港(中国特別行政区)
  • 2005年  ベルゲン国立芸術大学(ノルウェー)大学院修士課程修了(ドリス・フローナプフェル教授に師事)
  • 2003年  ベルゲン国立芸術大学写真学科にて助手を務める
  • 2002年 アーティストインレジデンス /現代美術センター/アイスランド
  • 2000年 ハンブルク応用科学大学卒業(ハンス・ハンセン教授、ウテ・マーラー教授に師事)


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【展示場所】 *

船坂ビエンナーレ作品写真

船坂ビエンナーレ作品写真

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