里山を舞台とした現代アートの祭典「西宮船坂ビエンナーレ」の展示会場として、地主さんのご厚意により今年初めて「蓬莱峡ブルートレインキャンプ場」を使わせていただけることとなりました。船坂中心部の茅葺古民家や木造校舎、棚田や古道などに加えて、かつて黒澤映画「隠し砦の三悪人」の撮影場所にもなった景勝地蓬莱峡を望む、国鉄車両を活用した稀有なキャンプ場も展示の舞台となります。
通常一般公開されていないため、車両内部を広く公開するのは今回が初となります。一部のハイカーやロッククライミング練習に来る方には知られた場所ではありますが、森の中に忽然と現れる鮮やかなブルーの車両は非常にインパクトがあります。特に寝台特急あさかぜに使用されていた2両はよく保存されており、恐らくほぼ全てオリジナルのままであろうと思われます。三段のベッド、照明、洗面、エアコン、車掌室、最後尾の曲面窓や乗務員室など、ほぼ全て点灯・稼動しています。設置にも地主さんのこだわりが感じられ、きちんと枕木・レールを敷設してから台車・車輪を載せてあります。これがカーブの多い山道をトレーラーで登ってきたのだといいますから驚きです。
さて、この豊かな自然景観と往年の国鉄車両に囲まれるという特別な場で、案内係などを務めてくださる方を募集中です。車掌さんの衣装で監視してくださるような方がおられたら、来場者も楽しいと思います。もちろんシフト交代の休憩時には、乗務員室でゆっくりなさってください。
ご応募、お待ちしております！
お問い合わせ＞ [email protected]
＜蓬莱峡ブルートレインキャンプ場 現存車両＞
ナハネ20-239（1968〜1978年国鉄（現ＪＲ）寝台特急「あさかぜ」東京〜博多）
ナハネフ22-25（1968〜1978年国鉄（現ＪＲ）寝台特急「あさかぜ」東京〜博多）
車掌車ヨ8675（ワム583422）
有蓋緩急車ワム29500（ワム331011）
有蓋貨車ワム80000系 複数
